2022年8月23日読了時間: 2分数式で見る、回帰直線の意味と性質更新日:2022年8月23日回帰分析は統計学の王道です。洞察の際には必ずと言っていいほど利用する手法の一つです。今回は回帰分析を行う上で、重要な意味を持つ回帰直線についてまとめていきます。目次回帰直線とは?回帰直線の公式と導出回帰直線の性質回帰直線とは? 回帰直線とは、y = ax + bというシンプルな直線を求めて、変数間の線形関係の程度を調べる手法です。最小二乗法を使って、誤差【イプシロン:ε(a,b)】を最小化し、回帰直線を求めます。回帰直線の公式と導出回帰直線を数式で見ていきます。以下が回帰直線の公式です👇 ここから、回帰直線の公式の導出を行います。まず、aを偏微分します。 同様に、bを偏微分します。ひとまずbを求めることができました。 aも同様に求めることが出来ました。 上記が回帰直線の公式です。導出できました。 ついでに相関係数の形も見ておきます。回帰直線の性質①予測値の平均は実測値の平均と等しい②残差の平均は0となる③予測値と残差の相関係数は0となる④応答変数(yの全変動)=回帰変動+残差変動となる。【平方和の分解】⑤【平方和の分解】のうち、全変動に占める回帰変動の割合が決定係数以上が、回帰直線の性質についてのまとめです。回帰分析は単純と軽視されがちですが、数式でその性質を見てみると、なぜ統計学の洞察手法として王道であるのかが分かるはずです。一本の回帰直線に込められた意味を理解して利用すると、その深さに感嘆することができます。皆さまのマーケティングに役立ちますように。
回帰分析は統計学の王道です。洞察の際には必ずと言っていいほど利用する手法の一つです。今回は回帰分析を行う上で、重要な意味を持つ回帰直線についてまとめていきます。目次回帰直線とは?回帰直線の公式と導出回帰直線の性質回帰直線とは? 回帰直線とは、y = ax + bというシンプルな直線を求めて、変数間の線形関係の程度を調べる手法です。最小二乗法を使って、誤差【イプシロン:ε(a,b)】を最小化し、回帰直線を求めます。回帰直線の公式と導出回帰直線を数式で見ていきます。以下が回帰直線の公式です👇 ここから、回帰直線の公式の導出を行います。まず、aを偏微分します。 同様に、bを偏微分します。ひとまずbを求めることができました。 aも同様に求めることが出来ました。 上記が回帰直線の公式です。導出できました。 ついでに相関係数の形も見ておきます。回帰直線の性質①予測値の平均は実測値の平均と等しい②残差の平均は0となる③予測値と残差の相関係数は0となる④応答変数(yの全変動)=回帰変動+残差変動となる。【平方和の分解】⑤【平方和の分解】のうち、全変動に占める回帰変動の割合が決定係数以上が、回帰直線の性質についてのまとめです。回帰分析は単純と軽視されがちですが、数式でその性質を見てみると、なぜ統計学の洞察手法として王道であるのかが分かるはずです。一本の回帰直線に込められた意味を理解して利用すると、その深さに感嘆することができます。皆さまのマーケティングに役立ちますように。