前回の記事では、沖縄県の不動産取引全体の俯瞰を行いました。
今回もその続きです。
期間:2005年第三四半期~2023年第一四半期
対象地区:沖縄県全市区町村
全データ数:40,652件
47_Okinawa Prefecture_20053_20231 データ
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データを見て気になった箇所を見てみます。
1.浦添市の土地が43億円で取引されている。
2.一取引あたりの土地面積㎡は那覇市が圧倒的に小さい。
3.取引種類の内8割以上を土地または土地・建物が占めている。
4.取引価格の中央値が高いのは那覇市と北谷町、宜野湾市。
1.浦添市の土地が43億円で取引されている
どこだろ?パルコシティかな?
西洲で2016年取引なので、ほぼ間違いなくパルコシティでしょう。
サンエー様凄いな。

import plotly.express as px
fig = px.box(
data_frame=estate,
x='市区町村名',
y='取引価格(総額)',
color="種類",
title='Box plot'
)
fig.show()

2.一取引あたりの土地面積㎡は那覇市が圧倒的に小さい。
箱ひげ図を見ると分かるように、那覇市は四分位範囲が狭い。
南大東村や東村は取引される土地面積が大きい。
import japanize_matplotlib
import matplotlib.pyplot as plt
import seaborn as sns
f, ax = plt.subplots(figsize=(12, 16))
#ax.set_xscale("log")
sns.boxplot(x="面積(㎡)", y="市区町村名", data=estate,
whis=[0, 100], width=.6, palette="vlag")

3.取引種類の内8割以上を土地または土地・建物が占めている。
宅地や中古マンションなどの種類別に市区町村ごとの取引価格を見てみる。
農地や林地、中古マンションなどは取引総額から見ると微々たるものである。
また、那覇市、浦添市、沖縄市の取引高が多い。
import plotly.express as px
fig = px.sunburst(
data_frame=estate,
values='取引価格(総額)',
path=['種類',"市区町村名" ],
#color='市区町村名',
title='Sunburst Chart'
)
fig.show()

4.取引価格の中央値が高いのは那覇市と北谷町、宜野湾市。
中央値は箱ひげ図のボックスの真ん中線を表しています。
中央値が最も安い地域は粟国村。伊江村は全体的に安い。
北谷町は四分位範囲が高い位置にあり、人気があることが分かる。
下図は対数表記であることに注意。
f, ax = plt.subplots(figsize=(12, 16))
ax.set_xscale("log")
sns.boxplot(x="取引価格(総額)", y="市区町村名", data=estate,
whis=[0, 100], width=.6, palette="Oranges")
