目次
1.経済産業省とWeb3.0
2.Symbol(XYM)で発行出来る独自トークン
3.Symbol(XYM)を活用したトークン経済
1.経済産業省とWeb3.0
新しい資本主義に、具体的に明記されていませんが、近い関係にある概念・構想がWeb3.0だと感じられます。
本記事では、経済産業省がWeb3.0についてどう考えているかを眺めながら、Symbol(XYM:シンボル)を活用した独自トークンの発行方法などについて触れたいと思います。
まず、経済産業省はWeb3.0を「Society5.0(フィジカル空間とサイバー空間を高度に融合させながら経済的発展と社会課題解決を両立する人間中心の社会)の実現に不可欠。」と考えている様です。


しかしながら、Web3.0が齎す問題点が数多く存在することも認識し、中々前進出来ずにいる状況にあるようです。
暗号資産の技術は複雑で、詐欺やクラッキングなどが多く発生している為、足踏み状態となるのも頷けます。
下記がその論点です。


上記の様に課題を多く抱えるものの、資料自体は非常に詳しく書かれており、大変参考になる資料です。Web3.0に興味をお持ちの方は是非一読なさることをお勧め致します。
Web3.0事業環境整備の考え方 -今後のトークン経済の成熟から、Society5.0への貢献可能性まで-
.pdf
Download PDF • 6.53MB
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/shin_kijiku/010.html
規制関連の難しい課題は政府に任せて、次章ではブロックチェーンの導入方法について触れます。
ついでに、chatGPTを利用して公開されているchatPDFというサービスに同ファイルの要約をして貰いましたので、画像を添付いたします。👇

2.Symbol(XYM)で発行出来る独自トークン
Symbol(XYM:シンボル)とは、暗号資産の一つです。
この暗号資産は、簡単に自分自身の独自トークンを発行することが出来ます。
ブロックチェーンに各取引の記録が記載される為、独自トークンを使って、色々な経済活動に応用可能となる点が魅力です。
※Symbol(XYM:シンボル)について詳しく知りたい方は、COINPOSTさんの記事が大変分かり易かったので、リンクをご参照ください。
仮想通貨シンボル(XYM)とは|初心者でもわかる重要ポイントと将来性
では、ここからは実際にSymbol(XYM:シンボル)を使って、独自トークンを発行してみます。
まず、モザイク(独自トークンのこと)を作成します。
今回は50トークン作成しました。
掛かった費用は50XYM≒225円程度です。👇


https://hide.ac/articles/7hAvfRvnF YUTOさんの記事参照(分かり易かったです)
次にネームスペースを作成します👇。
ネームスペースは、独自トークンの名前のことです。
今回は、二種類作成しました。
①mini_token
②mini_token.okinawa
です。



二つ目のトークン(サブネームスペース)作成👇





完成です👇


ブロックチェーンエクスプローラーでも確認できました👇


試しに、PCで作成した独自トークン②mini_token.okinawaをスマホのウォレットに送信してみます。👇


無事、独自トークンを受領出来ました👇(以下、スマホ画面)


トランザクションにメッセージを刻むことも可能です。
日本語にも対応しているのが嬉しいところです👇

今回作成した独自トークンの有効期限は64日間です。
もし、欲しい方がいらっしゃいましたら、チャットかメールにてご連絡ください。期限内であれば無料で差し上げます(笑)
以上の様に、Symbolはプログラミングの知識が無くとも、簡単に独自トークンを発行できるため、かなり有用な暗号資産です。
では、事項ではどの様に活用するかを考察していきます。
3.Symbol(XYM)を活用したトークン経済
独自トークンを利用し、経済活動を行うことをトークン経済と呼ぶことにします。
今回は、資金調達以外の使い道を考察します。
また、有名人やインフルエンサーが独自トークンを発行して、自分のファンに商材を売りつけるのは詐欺に近いため、無しとします。
では、膨大なデータ処理を要するSociety5.0を支える技術の芽につながる可能性がある独自トークンの使い道とは、どの様なサービスがあるでしょうか?
独自トークンは以下のように分類できます。
種類 | 意義 | 具体例 |
Utility Token (ユーティリティトークン) | 特定のコミュニティや、サービスなどを利用するにあたって、権利や機能を有する実用性のあるトークン | ・サービスのチケット ・引換券 ・入場券 |
Security Token (セキュリティトークン) | 金融商品としての性質を持つトークン | ・株式 ・ETF連動 |
Fungible Token (ファンジブルトークン) | 代替可能なトークン 誰が持っていても価値は同じ | ・現金 ・Bitcoin |
Non Fungible Token (ノンファンジブルトークン) | 代替不可能なトークン 唯一無二のデジタルデータ | NFT |
Decentralized Autonomous Token
(ガバナンストークン) | DAO(分散型自立組織)の運営における意思決定において、保有者に投票の権利を与えるトークン | ・UNI ・MKR |
特に重要な使い道となるのは、ユーティリティートークンだと考えられます。
弊社では、ユーティリティートークンは、大きく二つの効用を持つと考えています。
①トークン保有数で差別化する
これは、会員制クラブや小売店での割引率など、保有する独自トークンの所有量によって、受けられるサービスにグレードを設けるという考え方です。
一定数のファン層を獲得したサービスにおいて、ブランド訴求力も向上させる効果を発揮することが期待できます。
②トークン保有自体に価値を持たせる
期限付きの独自トークンを発行することで、一夜限りのライブチケットの代わりとなったり、お得意様のみ参加可能な期間限定セールの案内状といった使い方が考えられます。
また、保有するだけで、○○が無料といった差別化戦略の一つにもなり得るかと思います。
この他にも、様々な活用方法が考えられますが、大まか上記の2点が手軽に利用できるサービスとなっていくと思料します。
膨大な資金を投入することが出来れば、下記の様な巨大なトークン経済圏の上に、メタバースやスマートシティを構築することも可能となるでしょう。
